「どう?
男同士って、怖くないかな?
君はこんな怖いことを、美里に強いたりはしないよね」
「・・・」
綾西は何も言い返せなかった。
腕に力を入れて体を起こし、下ろされたズボンと上着を身につける。
途中目にはいった手首には赤く握られていた痕が付いており、今何をされたのかが体に刻みつけられているような感覚がする。
「美里はこれまで、何回こんな目に会ってきたんだろうね。
知ってるかい?
陸上競技場でも、美里はこういう目にあわされていたんだよ」
「・・?」
「病院で検査してもらっている時に、数日以内にそういうことしていますねって言われて僕も驚いたよ。
まさか君と…?ってね。
でもまだしたことないようだから、そういうことなんだろう。
そして、美里はあのバーが爆発することを知っていた。
美里は君のせいで犯されたってことなんじゃないのかな?」
それは知らなかった。
綾西は、自分の知らない部分でさらに美里が気づ付いていた事実に目を見開く。
守ってやる、と言っておいて俺は本当に美里に守られてばかりだったのだ。
「後継者の前に、美里は僕の大切な息子だから。
傷つけるのは許さないよ。
警告だ。
美里には、近づかないでくれ」
ズシンと思いものが、綾西に降り注いだ。
石なんかよりももっと黒くて重たくて、堅いもの。
里霧はそれだけいうと理事長室を出て行った。
バタンと重い扉が閉められると、静かな空間に空虚と綾西だけが取り残された。
「綾西おはようっ」
「あ、美里…。
おはよう…」
美里が部屋のドアを開けると、そこに綾西が立っていた。
迎えにきてくれたのだろうか?
「一昨日は夕食ン時行けなくて悪かったな…」
「うんんっ!
パパが持ってきてくれたし、大丈夫だったよ」
「体の方は大丈夫か?
どっか痛かったりしないか?」
「うん、もう全然大丈夫っ」
今日も休日なので部活があるのかな、と思っていたけれどめずらしく今日はないそうだ。
学校へ行く予定もないので二人とも私服姿で食堂へと向かう。
朝食ののったトレーを持って向かい合わせの席に座り、そこで初めてそういえば私服姿を見るのは初めてだということに気づく。
いつもは休日でも部活があるので部活のジャージを着ていたり、夜はスウェットを着ていたりするからだ。
「どうかしたか?」
「う、ううんっなんでもない」
もう食べ始めていた綾西をじっと見てしまったので、綾西は変に思ったのだろう。
首をかしげて聞いてくる。
美里は少し焦って自分もいただきます、と手を合わせてから食べ始めた。
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はちゃっすYUKIです♡
ひさしぶりに更新☆
今はめっちゃ
先をどうしようか
悩み中です。。。(汗;
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