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*シークレット_2* テロリスト 18Rなし

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「宮城?」
「うわっ…忍、もう大丈夫か?」
「あ、ああ。
 結構楽になった」

ベットにひじをついてぼうっとしたらだんだんと眠気が襲ってきたところだったのだが、ふと目が覚めたらしい忍の顔が思ったより近くにあったことに驚いた。
忍も驚いたらしい。
寝返りを打つと、最初のようにこちらに背中を向ける。

「あ、おい、飯作ったから食べろ」

そういうと忍は無言で体を起こす。
水と薬をどけて、お盆を渡して蓋をあけた。
1人前の小さな土鍋で保温はきちんとできていたらしい。
ふわっと湯気が立って、いい香りが立ち上る。

「アンタが作ったのかよ」
「俺以外に作るヤツいないだろう」

忍な少しの間それを見つめてから、スプーンで口に運んで食べ始めた。

「ウマい・・・。」
「そりゃどうも」
「…なぁ、今度これの作り方教えてくれよ」
「え?いいけどなんでだ?」
「べっ、別になんでもいいだろ!」

忍は少しだけ、言葉を詰まらせる。
いつも夜ご飯を作ったりするが、その時は別に教えてくれだなんて言わないのだ。
純粋にめずらしいな、と思ったから聞いただけなのだが怒鳴られてしまった。
まったく。
さっきまでの寝顔はおとなしくて、それこそ可愛げがあるものだったのに口を開けばといった感じだ。

「じゃぁ教えてやらん。
 あ、誰かに作ってやるのか?」
「・・・」

なんとなく行ってみたら図星だったらしく、黙り込んだ忍にこちらが言葉に詰まる。

だれに?

そんな質問が一瞬頭によぎって、少しだけ心が揺らいだ。
なんとなく気まずい雰囲気にそうかそうか、と陽気に言って立ち上がろうとする。

「じゃぁ俺も自分の飯食ってくるから」
「宮城っ!」
「薬そこに置いてあるから食べたら飲むんだぞ」
「ちょっとまて!」

あはははは、と変な笑い声をあげながら出て行こうとしたところを掠れた声で止められる。

「…お・・に・・から」
「え?」

それはあまりにも小さくて、全然聞き取れなかった。
聞き返すとうつ向いていた忍がむっとした表情で上目に大声をだす。

「お前がぶっ倒れた時に作ってやるためだって言ってんだ!
 熱ん時まで脂っこいものは出せねーだろ!」
「・・・」

脂っこいものとはおそらくキャベツの油いためを指しているのだろうと思うけれど、まさかこの雑炊をみてそれを思うとは。
いや、そうでなくて。

かなり顔を赤くして再びうつ向いている忍に数歩近寄る。

可愛い。

手を伸ばすと、少しだけ体をびくつかせた。

カワイイ。

さらに、手を顎に当て上を向かせると真っ赤な顔に驚いたような色も浮かべてこちらを睨む。

かわいい。


「宮城・・・?」

不安を滲ませたようなその声色にそそられている自分がいる。
熱のせいか、少し潤んだその瞳に吸い込まれるように顔を近づけていき、唇を重ねた。


どうしよう。
目の前にいるコイツが、どうしようもなく可愛い。


重ねているだけだった唇の隙間から舌を差し込み、いつもより熱い咥内をまさぐる。
隙間から洩れた吐息がくぐもった甘い嬌声のように、耳に響く。

「ん…ふっ・・・っ」

歯列をなぞって、上あごをつつくと、所在なさげだった忍の手が宮城の服の裾をつかんだ。
頭の後ろに回した手をこちらに寄せると、さらに深く交わる。
舌を吸って絡めると、どちらのものかわからない唾液が口の端を伝って流れおちる。

「んんっ・・」



──ガチャッ

「あ・・・」

土鍋に入れてあったスプーンがお盆に落ちて、音をたてた。
その音に気をひかれてつい離れてしまうと、なんだかそのあとが気恥ずかしい。

ってか俺は病人に何を・・・っ

「わ、悪いっ!
 お、俺はあっちで…飯食ってくる!」
「…何で謝ってんだよ
 それより宮城」
「な、なんだ?」
「・・・早く雑炊の作り方教えねーと、知らねーからな」
「はっ?」

自分がしてしまった大人げない行為に居たたまれなくなっていたので一刻も早く部屋を出たい宮城は、理解できない言葉に少しイラだちの色を浮かべて聞き返す。

そこには目線をそらして口を手で隠している忍がいた。
顔は真っ赤だ。

「今のでうつしたから!」







・・・・・・潔く別れるなんてこと、今の俺には無理かもしれない。

思ったのはそのことと、やはり忍が可愛いということ。

男相手にそれは自分でも絶対にオカシイと思う。
むしろ、頭のねじがどこか飛んだか・・・。


「ボケ・・・」


自分なんてさらには“オッサン”ってハンデもあるのだから、
こんな顔は絶対に見せられない。



顔が熱くなったのを感じて焦り

慌てて手で顔を押えながら

振り向かずに扉の外へ出た。

















     









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はちゃっすYUKIです♡

ひっさしぶりに短編小説書いてみたんですけど
何を思ったのかYUKI初の
テロリスト小説♡
ぃや~自分が熱だして寝込んでたから
なんとなーくおんなじような状況の設定が頭の中に浮かんできて
特に何があるってわけでもない感じの
小説が出来上がりました…ハイ。

風邪ものは前にもロマンチカで書いたんですけど
ぅ~ん…YUKIは風邪ものが好きなのでしょうか?
ってか主人公が弱ってるのは好きですっ♡←腐
・・・そういえばリボーンでも書いた気が・・・
ってぉーい自分。
完全好きじゃないか。

リクにテロってなかったんですけど
なぜかテロで書いてしまったこの小説・・・(汗;
まぁ
YUKIの気まぐれだと思って
軽~く受け流してください♡←

テロってなんか
難しいんですよね~
地味に宮城のしゃべり方とか。



なんかやっぱりシメがなぁ・・・
終わらせ方ってどうもよくわかんなくて
ってかピンとこない。。。(涙;
ぅむ~どうすればいいんでしょう??

てか長さも・・・(汗;
やっぱり短くまとめるって
難しいですっ!
普通にやってる人って神ですよねー。。。







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